keichildrenのブログ

2児(2歳♀、8ヶ月♂)の父。育児考察ブログ。

第13回 僕の「ワンオペ」育休、ママの大変さを初めて知った話。

こんにちは、育児考察ブログのけいです。


前回記事では、男性のワンオペ育休(育業?)の初日の感想を述べました。


今回はそもそも、男である僕が、単独の育休、すなわちワンオペ育休を、どうして取得したのか、取ってみて感じたメリットデメリットを紹介します。

ポイントは、W育休ではなく、ワンオペ育休であるところです。


育休取得検討中のパパや、特に育休取得を検討すらしていないパパの参考になればと思います。
(といいつつ、後者の方はこのブログたどり着かないと思うので、、そんな夫を持つご婦人は、本ブログのURLを夫さんにそっと送ってあげてください)

1. 育休取得期間

僕の育休取得期間は以下の半年です。

 2022/4(5ヶ月)〜2022/9(10ヶ月)
 補足)
  カッコ内は育休取得対象の子供の月齢
  4〜6月はW育休

  ホントは4,5月だけW育休でしたが、妻の職場の都合で1ヶ月伸びました。思いがけないボーナスタイムで、家族とゆったり過ごすことができました。

1.1. 育休のおすすめの取得期間

育休取得を考えている男性は、ぜひ単独の育休期間、すなわちワンオペ育休期間を作ることをおすすめします。

おすすめの取得期間↓

  1. 位 産後すぐの育休(W育休)+ワンオペ育休(つまり育休の分割取得)
  2. 位 ワンオペ育休
  3. 位 産後すぐの育休


産後すぐのパパの育休も、妻としては非常に助かるとは思います。
僕の妻も、身体が一番辛いときに初めての年子育児、しんどかったと思います。以前より残業は抑えるよう職場と調整していたものの、それでもいつも20時頃の帰宅。

産後すぐは、育休が取れなくても、残業は徹底的に抑えるべきだったと、今になって後悔してます。



しかし、それでも、長期的に見ると、夫の産後すぐの育休より、夫がワンオペ育休を経験するほうが、その家族にとってはメリットは大きいと思います。
(長期的にはね。)


育休の分割取得ができないのであれば、産後は有休を使って時々休みを取りつつ残業を抑え、妻の職場復帰に合わせて、ワンオペ育休を取るのが良いと思います。

1.2. ワンオペ育休のメリット

ワンオペ育休をやってみて、初めて妻のありがたみを理解できると思います。
これが、パパがワンオペ育休を取る一番のメリットです。
ほんとこれにつきます。


逆にW育休のみで、かつ短期間だと、育休中は意外と楽だなぁと勘違いしてしまう可能性さえあります。

育休まで取った俺は、育児もしっかりしてるぜ(キリッ)、になってしまうかもです。



ワンオペ育休を経験した僕は、その大変さから、平日は残業なんてしてられない、早く帰らないとなぁと、本当に思えます。


例えば、夫が残業の日、妻はどんな思いで夫の帰りを待つか、想像できますか?


子どもの性別、数や年齢、個体差など、状況によって大変さの度合いはピンキリとは思いますが、年子2人育児の平均は概ねこんな感じかと思います。大事なことなので、もう一回言いますが、平均です↓
(3人兄弟、双子や発達障害の子供を持つ親の大変さは、もはや僕には想像できません。)


夫の帰りを待つ午後の妻の気持ち
(実体験に基づく想像)

  • なんとか子供二人とも昼寝に入った。下の子は夜中寝ないし、産後の身体は回復してないし、眠たいけど、ちょっとでも寝たら負けな気がする。昼寝の間にお昼の片付け、掃除、洗濯、料理だ。。
  • 今日も一日同じ繰り返しだったなぁ。夫は今日も残業か。
  • 毎日に、達成感や自己成長は感じられない。こなすのに精一杯。何なら、後退している気さえするな。早く仕事したい。
  • 昼寝から泣いて起きるのが怖い。どっちか先に起こすか。
  • 夕方になるのがしんどい。子供の機嫌が悪くなるよなぁ。でも起こしておやつあげて、買い物か。買い物は、一人の時の5倍くらい時間かかるし面倒。
  • 夕方の機嫌が悪い2人を相手しながらの夕飯準備、夕飯介助、散らかったご飯の掃除、お風呂、寝る支度、、、すべてがめんどい。
  • 夕飯作るときくらい抱っこ我慢してくれ。。下の子おんぶしてるのがそんなに嫌ですか?
  • もう食べないのかよ。おやつ食べすぎかな。。って床ビチャビチャやんけ。。ご飯や食器で遊ぶからやん。体重減ってるって?もうそんなん知りません。ご飯はおしまいデス。
  • 頼むから下の子をいじめないでくれ。怒らせないでくれ。キツく当たる自分も嫌だ。
  • もうだめだ、子どもの脳の発達の遅れにつながるとされているテレビ(夫がネチネチうるさいやつ)。でも背に腹は変えられぬ。とりあえず10分だけ楽しよう。
  • 気づけばテレビ1時間見てるな。。仕方ない。片付け終わったけど、もうちょっと。。
  • お風呂で二人とも泣くのはやめてくれ。音が響いてしんどさ増す。
  • 上の子よ、お風呂入ったらせめておむつ履かせてくれ。って、こんなとこでまたお漏らしかよ。


これが、年子のワンオペ育児の平均と思います。
たまにの土日に、数時間ワンオペするのと世界が違います。
ちょっとひどい日だとこんな感じです。


どうですかね?
もし、パパの想像通りだとすれば、よくママとコミュニケーションできてるとは思います。僕もそれなりには状況聞いてたので、面食らうことはなかったですが、やはり聞いてるのと、実際やってみるのとでは大違い。





あと、ワンオペ育休のもう一つのメリットは、夫婦の時間が増える可能性があるです。

妻は職場復帰しても、ワンオペのしんどさをよく理解しているので、残業も抑えてくれることが多いと思います。


子どもが寝た後の時間は、家事が終われば自由です。大人二人の時間がやってきます。
(寝るまでが大変だったり、寝てもすぐ起きる、そもそも寝ない、というのもあると思いますが…)


平日、寝るために帰ってたような僕のような人の場合は、とても新鮮と思います。


今となっては、平日、夫婦でコミュニケーションを取る時間を持つのは、なくてはならない時間になりました。


家族という運命共同体の共同経営者(パパ・ママ)がコミュニケーションする時間がなければ、その共同体の運営が上手く行くはずがありません。

いやいや、
うちは夫婦円満で、子どもも順調に育っている
なんて家庭も、実はうまく行っている、と思っているだけなのです。


パパがワンオペ育休を取ると、もっと家庭がうまくいくと思います。



子供がいる休日の日中は、なかなかコミュニケーションが取りづらかったり、また夜も仕事でたまった疲れを取るために早く寝たり、意外と時間が取れないものです。


1.3. ワンオペ育休のデメリット

さて、一応デメリットも。大したことではないですが、一応。


詳細です。
まず孤独感。
ワンオペ育休中は、本当に孤独です。孤独が好きな僕でも、この閉塞感はそれなりにはしんどいです。

社会でバリバリ働いてた人ほど、この孤独は感じると思います。

育休中、単に、
 人と関わりが少なくなった
というだけでなく、
 社会とつながりを感じなくなった
と感じるため、
育児だけしていてホントに良いのだろうか、
という感情もどこかしらで持つと思います。

男性は、男性ホルモン(テストステロン)の影響で、女性よりも出世欲があるのが一般的で、育休中の成長できていない感も相まって、孤独感は女性よりも感じやすいのでは?と思います。



また、支援センターへ行っても男友達はなかなかできません。平日、ワンオペ育児している男性はほぼいないです。

一方で、女性同士は楽しそうに話しているのを眺めることはよくあります。

そこも孤独感を感じるポイントの一つです。



僕の場合、SNSで多少は、育児アカウントの相互フォロワーさんができましたが、かなり表面的な関係に留まります。




第2のデメリットは、認知機能の低下。
育休中は、認知機能が低下します。
孤独が故の、情報処理やコミュニケーションの機会の極端な減少、運動不足によるものと思われます。


僕の場合は対策として、SNSでアウトプットの機会を作ったり、家事や料理ハックをしたり、ブログ書いたり、ビジネス書を読んだり、資格の勉強をしてみたり、筋トレをしたり。
それでも対策は十分ではないです。



第3のデメリットは、自己実現の難しさ。
働くことを通してしか達成できない達成感や自己実現はやっぱりあって、なかなか小さい子を育てるだけでは自己実現が難しいと感じます。

無知な男性の同僚や先輩からは、
「育休中、何してるの?仕事は全くしてないの?出世遅れるね。」
とか言われることもあると思います。
そんな疑問が、ここに来て自分の中でも反芻されることがあるかもしれません。

俺の人生、ほんとにこんなことしててよいのかな、と感じるかもしれません。
(いいんですよ!)



さて、次の話題。

2. 育休のきっかけ

2.1. 一人目の育児で負担をかけた

育休の一番のきっかけは、一人目(長女)の子育て(特に乳幼児期)に苦労している妻を見ていたことです😱
かなり負担を強いました。


もちろん僕もやれる時には子育て、家事をそれなりには頑張っていたつもりなんですが、やっぱり主担当ではない、という意識がどこかにあったと思います。
平日は夜遅いし、1週間くらいの出張も多かったです。

長女が生まれた年は、忙しい部署に異動があり、残業も年間500時間くらい(つまり多い月は平日週4で22時くらいまで)働いていました。


↑妻が夕飯準備できないときは、
こんな感じで、23時くらいからご飯を一緒に食べるってのもよくありました。


今改めて、妻は頑張ってくれてたんだなぁと思い出しました。



平日だけでなく、土日もやはり甘い。
実際、2年前、生後半年の子供と妻を放ったらかしにして、友人と毎年恒例になっていた登山に2泊3日で行きました😱
まあ、さすがに去年は妻が第二子を身籠っていたのもあり、断りました。


育児偏差値が自称55くらいになった今、改めて考えると、育児に苦しむ妻をほって、自分だけガッツリ遊ぶなんて信じれないんですが、、妻も優しいので嫌な顔1つしないで、甘えてしまいました。

遊びに行くなら、周りの支援を仰いだり、その分別日で埋め合わせしたり、それなりに準備や行動が必要でした。

2.2. 妻への還元

そういうわがままを許してもらった分、今僕が育休中には、妻に積極的に一人のリフレッシュ時間をとってもらってます。
身だしなみを整えることは、女性にとっては、男性以上に重要と考える人が多いはず。

美容院にまつ毛にネイル。

たまにの友達とのお茶の時間も必要でしょう。

ショッピングに出かけるのも必要です。

女性はそういう人が多いと思います。(偏見ですかね?)
世界を見渡してみても、アフリカの部族も、日本人も、白人も黒人も、女性は化粧する文化があるし、おしゃれするし、友達とコミュニケーションとるのも比較的好きです。
(女性ホルモンがそうさせているのでしょうかね)

そんな一般的に当たり前のことを当たり前にさせてあげるのも、夫の務めです。

妻は遠慮してるだけです。
あるいは、夫一人に子どもを任せられない(不安な)だけです。




ということで、僕も、下の子が卒乳できたら、妻にも友人と旅行に行ってもらおうと思ってます。

もう今の僕は、ワンオペ大歓迎です。怖いものなしです。たぶん。
(夜のワンオペ寝かしつけは身体験ですが、なんとかなるはずです)



育休が取れないパパは、ぜひ休みの日は、長時間のワンオペで、妻を家事育児から開放してあげてください。
大変なのは、せいぜい数年なはずです。はずです。(切実)(反対意見は受け付けません。)



また、パパは仕事の都合が付けば、
平日もしっかり還元してあげてください。

僕も、育休取得前は、可能な範囲で
 平日定時をまずは目標にし
 帰宅後、家事育児を分担し
 寝かしつけも参加し
 21時くらいからリモートで仕事に戻る
 (忙しい時は日が回っても仕事)
って生活もしてました。

平日忙しい人も、何かできることはあるはずです。

3. 最後に

何事も経験です。

ワンオペ育休でなくても、パパが育休を取得し仕事から離れて家事育児に専念すると、見えなかった世界が見えます。

でも、やはり可能なら、ワンオペ育休。ワンオペ育休取得すれば、確実にそれまでと違う世界が開けると思います。
妻との絆が深まります。


ぜひ、一人でも多くの男性が、ワンオペ育休取得できますように。
何かの参考になれば幸いです。